蒼兎のブログ

Maison book girlというアーチストをご存知でしょうか?

Solitude hotel 1st floor

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Solitude hotel 1st floor

Maison book girl「solitude hotel 1F」
2015年11月23日(月・祝)
@ 渋谷WOMB (東京都渋谷区円山町2-16)

Maison book girl、初のワンマンライブです。

セットリスト

  1. bath room (intro)
  2. bath room
  3. 眠れる森(ポエトリーリーディング
  4. シロの夢(ポエトリーリーディング
  5. 新曲1 mbg09 = bed
  6. 新曲2 mbg08 = lost AGE
  7. film noir
  8. Remove
  9. 最後の様な彼女の曲
  10. last scene
  11. 夢の中へ (カバー)
  12. my cut
  13. snow irony

    アンコール
  14. water(ポエトリーリーディング
  15. 新曲2 mbg08 = lost AGE
  16. 新曲1 mbg09 = bed

時期的にbath room (2015.09.23 Release) から summer continue (2016.3.30 Release) の間であることから、それらの楽曲で構成されています。現在では入手困難な、「眠れる森」、「シロの夢」および井上陽水さんの楽曲で知られる「夢の中へ」を含む全13曲+アンコール3曲。

チケットは前売りで完売しました。当日券の販売はありませんでした。
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渋谷WOMB を完売させる人数によるオープニングのbath roomクラップは、たぶんこのタイミングが初めてだったのだろうと想像しています。その時の感情にはとても心をゆさぶられるものがあります。

そして、その時にブクガを応援していた方、今も残っていらっしゃる方、どちらも僕にはまったくわからない方々ばかりですけど、感謝の気持ちでいっぱいです。そうした方々の存在で今、こうして僕のような新しいファンがMaison book girlを知ることが出来て、その音楽に触れて、こうして応援することが出来ています。

それが僕にとっての、solitude hotel 1F です。
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Maison book girl tour 2018

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ツアータイトル

Solitude HOTEL 4.9F / Maison book girl tour 2018 / Tour final Solitude HOTEL 5F

sh4.9f 東京

Solitude HOTEL 4.9F
2018年05月04日(金) 東京キネマ倶楽部
東京都台東区根岸1-1-14
開場/開演 18:00/19:00
チケット ¥4,000- (税込) 当日¥4,500-(税込)
DRINK別 *スタンディング
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2018 福岡

2018年05月26日(土) 福岡 DRUM SON
福岡市中央区舞鶴1-8-29
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込) 当日¥4,000-(税込)
DRINK別 *スタンディング
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2018 仙台

2018年06月03日(日) 仙台 CLUB JUNK BOX
宮城県仙台市青葉区一番町3-11-15 FORUS B2F
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込) 当日¥4,000-(税込)
DRINK別 *スタンディング
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2018 名古屋

2018年06月10日(日) 名古屋 ELECTRIC LADY LAND
名古屋市中区大須2-10-43
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込) 当日¥4,000-(税込)
DRINK別 *スタンディング
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2018 大阪

2018年06月17日(日) 大阪 UMEDA BANANA HALL
大阪府大阪市北区堂山町1-21 モンテビルB-1
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込) 当日¥4,000-(税込)
DRINK別 *スタンディング
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sh5f 東京

Tour final Solitude HOTEL 5F
2018年06月23日(土) 日本青年館ホール
東京都新宿区霞ヶ丘町4-1
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥4,000- (税込) 当日¥4,500-(税込)
*指定席
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Maison book girl tour 2017

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ツアータイトル

major 1st album『image』release tour 2017

2017 新潟

2017年4月2日(日) 新潟 LiveHouse柳都SHOW!CASE!!
新潟市中央区古町通7番町997番 柳都オレンジスタジアムB1F
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込み) 当日¥4,000-(税込み) 共にDRINK別
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2017 名古屋

2017年4月15日(土) 名古屋 ell.FITS ALL
名古屋市中区大須2-10-43
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込み) 当日¥4,000-(税込み) 共にDRINK別
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2017 福岡

2017年4月23日(日) 福岡 DRUM SON
福岡市中央区舞鶴1-8-29
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込み) 当日¥4,000-(税込み) 共にDRINK別
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2017 札幌

2017年4月29日(土) 札幌 DUCE (現在はDUCE Sapporo(SPiCE))
北海道札幌市中央区南8条西4丁目422 オリエンタルホテルB1F
開場/開演 17:30/18:00
チケット ¥3,500- (税込み) 当日¥4,000-(税込み) 共にDRINK別
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2017 大阪

2017年5月4日(木・祝) 大阪 AMERICA-MURA FANJ-TWICE
大阪市中央区西心斎橋 2-18-10 ホテルライオンズロックビル  B1F
開場/開演 17:15/18:00
チケット ¥4,000- (税込み) 当日¥4,500-(税込み) 共にDRINK別
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sh3f 東京

major 1st album『image』release tour 2017 final
「Solitude HOTEL 3F」
2017年5月9日(火) 東京 赤坂BLITZ (現在はマイナビBLITZ赤坂)
東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内
開場/開演 18:00/19:00
チケット ¥4,000- (税込み) 当日¥4,500-(税込み) 共にDRINK別
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Maison book girl / 長い夜が明けて

長い夜が明けて


これがMaison book girlの最新バージョンです。
www.youtube.com 2019年4月14日のSolitude HOTEL 7Fのライブ映像です。昭和女子大学人見記念講堂から二日後の2019年04月16日 にYouTubeで公開されました。

CD音源最高!

 僕は基本的に『永遠に残るもの』という前提で製作されるCDの音源が大好きです。CD音源には創造者の方々の意思とか時には強すぎる思いなどが込められていると考えていてライブよりもCD音源を好む傾向にあります。試行錯誤の過程や足し算、引き算の結果として締め切りという物理的な制限はあったとしても『永遠に残る』という意識は製作者側にもあるはずですので、その時点での最高のパフォーマンスが音源に込められています。そして僕はいつも、Maison book girlが新たに発表する音源を楽しみにして期待値を最大限まで上げているのですが、現れてくる新しい音楽はその期待をいつも超えてきます。それがまたCD音源が最高である証なのかもしれません。

 「CD音源最高!」という書き方をすると「ライブの方が良い。」というご意見やお叱りの声もあることは理解していますが、これは個人の好みの問題なので先に進めていくことにします。

Solitude HOTEL 7th Floor

 さて、そんな前提でこの『長い夜が明けて』というライブ動画を観ていくことにします。なお、僕のブクガライブデビューはSolitude HOTEl 7th Floorなので会場でこのパフォーマンスを拝見させていただいていることは最初に書いておきます。

 7Fをご覧になっていない方にはネタバレになってしまいますが、『長い夜が明けて』は、7Fの1曲目の演目として演奏されました。しかし最後のブレイクのタイミングで突然楽曲が停止してしまい、そこから首だけの鳥がナレーションを開始するという展開を見せました。従来の語り部の無いSolitude HOTELに少し変化が見られた瞬間でした。

 首だけの鳥はライブ中に三回登場してSOUPというシングルの世界観と7Fの進捗を観客に伝えようとしていたような気がします。演者が観客側に歩み寄って理解するためのヒントを加えていたようでした。

ライブ最高!

 こうして実際に会場に足を運んで、Solitude HOTELという芸術作品を鑑賞してみると、『なぜ今までここに来なかったのか?』という感覚が湧いてきてライブ終了直後から後悔しつつ自問自答を続けていました。CD音源だけでは伝えられない何かが確実にここにあります。CD音源が物足りないということでは無く、Maison book girlの音源は前述したように”最高”です。改めて伝える必要も無いとは思いますが、Maison book girlの音源にはサクライケンタさんとメンバーの最高が詰め込まれていますのでそこにはストーリーがありMaison book girlという壮大な物語の中の一説をそれぞれの曲が語りかけてきます。だから最高です。たぶん言葉や文章ではあらわせない何かがそこにあるんでしょうね。しかしそこまで素晴らしいCD音源だったとしても一度ここに足を運んでしまうと、CD音源だけでは物足りなくなってしまうという気持ちが生まれてきてしまいます。CDはあくまでもきっかけであり実際にライブに足を運んでこそ、そこで行われる新しい何かを体験できる。それがサクライケンタさんとコショージメグミさんが形にしようとしている何かでありそれを見届けようとしている人たちがここに集まって来ているのではないでしょうか。

存在しない私

 「私など存在しない。」そう語るコショージさんは自己否定することが自らの存在がここに存在することを証明しているかのように存在意義を見出し、それを表現するための場所としてここを選択していると考えています。ワンマンライブには自由があるように見えて多分その表層には見えてこないいくつかの取り決めや約束事があると考えています。そしてやっぱり裏側には、見えているものだけでは想像が出来ない何らかの謎や考え方があると思っています。こうして考えることが自分自身の存在を肯定して新しい活力にしていくような。

笑顔

 蛇足ではありますが、Solitude HOTEL 7Fに足を運んで気付いたことがあります。休日の教育機関で開催されたこともあり、大学はライブの参加者だけでほとんど占められていたと思うのですが僕は独りで見に行っていたので、参加者の皆さんからどうみられているかが気になって参加者の表情をうかがっていました。そうすると参加者の皆さんが笑顔で、本当にすべての方々が笑顔で、これから始まるライブを楽しみにしている様子を見られることが出来ました。お知り合いの顔を見つけて笑顔で話しかけたり、そこをまた別のお知り合いの方が通り過ぎてまた笑顔で挨拶を交わす。こうしたファン同士の交流もMaison book girl特有なことでは無いと思いますが、とても素敵なことでうらやましいという感情が生まれてきました。
そうなんですよ。こうした交流もライブ会場に来ないと味わえない感情であり、仕事のしがらみや様々な日常の嫌なことを忘れたりするためにストレスを解消する手段として趣味に昇華するというのは、正しい行動なんじゃないかと思っています。

明けない長い夜

 今まで過ごしたいくつもの夜には、その日の出来事などで眠れずに、場合によってはそのまま朝を迎えたりすることもありました。でも明けない夜は無く必ず朝日が迎えに来てしまいます。現実は辛いけどそういうものだと割り切って朝日に背中を押されて新しい一日を始めるしかありません。人生という視点から見ると長い長い夜は現実に引き戻されるまでのほんの一瞬でしかありません。新しい朝はいつもどおりのくだらない毎日の延長かもしれません。でも新しい朝の先に待ち望んだイベントがあるとするなら、その新しい朝が少し違って見えるかもしれません。在宅で良かったと思ってましたが、これからは出来る限りライブにも行ってみたいと思っています。もし検索していただいてここまで読んでくださっている方がいらっしゃるのであれば、ぜひ、ブクガのライブを実際に体験してみて下さい。

そうすると、今までと少し違った新しい朝を感じることが出来るようになるかもしれません。

蒼兎(Sort)

Maison book girl の楽曲に”ふれる”

サブスクリプション


Spotifyには4,000万曲が登録されているそうです。

 全部聴くのに何年かかるかという数学的な遊びはとりあえず置いておきますが、いずれにしても過去に公開された膨大な楽曲群には個人個人がそれぞれの曲に対する思い入れがあるため、いわゆる「思い出補正」というやつで美化されていく傾向にあります。

こうした美しくも儚い思い出の詰まった楽曲がサブスクリプションとして容易(お金さえ出せば)に聴ける時代です。好きだったあの曲や、思い出のこの曲がすべて網羅されているわけではないのですが検索の経過で気になる曲を見つけてしまうこともよくある話です。

 保有するCDをデータ化してそれをスマホやオーディオプレイヤーなどに入れて持ち歩くことも一般的になっています。フィジカルなメディアを実体のないデータに変換してかさばらないようにした上で気軽に持ち運べる。さらにリムーバブルメディアの小型化と大容量化と低価格化が光の速度で進んでいることもこの傾向に拍車をかけています。そう言えば先日喫茶店の隣席で「もうCD取り込んだのでいらない。」みたいな話をしてる方もいらっしゃいました。

「最近CD買いましたか?」

さて、本題なのですが、「最近CD買いましたか?」

 このブログを見ている方はCDを買われている方が多いと思うのですが、実はそれが一般的な音楽に対するお金の使い道ではなくなっているのかもしれません。

親戚のおじさん

 現在60代で若いときに毎週のようにCDを買っていた親戚のおじさんは、「新しいCDは買わない。古いアルバムをひたすら聞いてる。」と言っています。この方はアメリカのロックを聞いて育った世代でレコードを処分してCDに置き換えて、それをデータ化して散歩しながらスマホで聴いています。本人曰くクラッシックなアメリカのロックは色褪せない魅力があっていつまでも聞いていられるそうです。

ストフリーな音楽

 「YouTubeでMusic Videoがいくらでも見られるから買わない。」という友達もいます。いわゆるコストフリーの考え方で音楽と言うものはお金を出して買うものではないという思想になってきています。全体を見て言っているのではなくてあくまでも自分の身の回りのとてもとても小さな小さな世界の中での話です。

そして現代の音楽

 未来にリリースされる新しい楽曲たちは、そういった過去の思い出とか無料のMusic Videoに勝つための施策と魅力が必要です。レコード会社やアーチストが新しい音楽を既存の膨大な楽曲群の海に埋もれてしまわないよう工夫を凝らしていますが、世界的な趨勢を見てもそういった大きな流れに飲み込まれてしまっているのが現実でなんらかの革命的な対応策も無くとても困難な課題に立ち向かっているのが現状であると言えそうです。
 そもそもこうしたビジネスモデルの変革への適応力が無いとこの先のさらなる大きな変化に対して追従できない可能性があるのかもしれません。それらのこの先の大きな変化は予想出来ることと予想出来ないことがあると思っています。

 あるアーチストの音楽を聞いたことがないし知らないというパターンもあると思っています。これは潜在的な需要を持っている層に楽曲が届いていないことを意味することにもなります。せっかく興味をもってもらえそうな方々がそこに確実に存在するのに出会いや気付きがなければ興味をもってもらうことが出来ません。これはとても残念な損失です。そういった層の方々は音楽というものに敬意を評して接することが出来るので自分が良いものと認めればそこに発生する対価を負担することに抵抗が無くクリエイターを支援するという考え方を持っていたり応援したいと考えています。良いものを享受するためには価値の等価交換が必要であると考えていただける人も少なくないと感じています。

 こうして考えてみるといくつかの壁が明確になり難しさを感じます。明確な攻略法が無く抜本的な打開策があるわけではないのですがそういったジレンマを感じながら日々暮らしていることも事実です。

 最近、"僕"のような、そこにある音楽に惹かれて共に新たに一緒に進んでいこうと決めた方々も確実に増えています。そのためにはブクガにふれてもらうこと、"ふれる"ことが大切だと思っています。そのきっかけは幾つか手段があると感じています。一人でも多くの方々に、この美しくて儚くてそして過去の楽曲群と似ていない音楽との出会いに導かれると幸せになれるんじゃないかなと想っています。

 ブクガを「過去の楽曲群と似ていない音楽」と書くと、○○と似てるとか、○○のようだとかそういう突っ込みやら、ミニマルミュージックとか現代音楽というキーワードでコメントがあるかもしれませんが、そもそもそういう音楽を聴いたことがないからこそここにたどり着けていないんではないでしょうか?(自問自答なのでスルーしてください。)

"僕"がここで書いている文章があなたとブクガとの出会いの一助になりますようにと祈りながら。

蒼兎(Sort)